本記事では「インスピレーション選品法」という新しい商品選定の方法をご紹介します。
名前の通り、日常生活での「見たこと・聞いたこと・思ったこと」をAmazonの商品選定に落とし込む方法です。
例えば、ペットショップでユニークな猫用おもちゃを見つけて、自宅の猫がとても気に入って遊んでいる。でもAmazonでは同じタイプの商品がまだ販売されていない……。そんな場合は「この商品をAmazonに出品したら売れる可能性があるのか」を分析してみるのです。
インスピレーション選品法が役立つ場面
- 商品選定の経験がない
- 得意なカテゴリーがない、またはどのカテゴリーをやるべきかわからない
- 商品選定が行き詰まってしまった
そんな時にこの方法を活用できます。
1、インスピレーション選品法の核心
実世界の観察が鍵
- データばかり見ずに、オフィスを出て実際の世界を観察する。人々が好きなもの、流行しているもの、不満を言っているものに注目する。
- 自分の生活経験・趣味・困りごとも、商品を探すヒントになる。
- アイデアが出たらAmazonで調べ、市場規模・競合状況・利益率などのデータを確認して、そのインスピレーションが実現可能か検証する。
2、インスピレーションの源
① Amazonのランキングを活用したAmazon商品選定
- Best Sellers(BSR)売れ筋ランキング
- Top10だけでなく、50〜100位の商品を見る。これらは成長中で市場が未成熟なケースが多い。週1回Top100をエクスポートして2か月追跡し、安定して上昇している商品を抽出。
- New Releases(新着ランキング)
- レビューが少ない(例:30件未満)にもかかわらず、急上昇している商品はトラフィックボーナス期にある。
- Most Wished For(ほしい物リスト)
- 「欲しいけれどまだ買っていない」需要を反映。高単価ギフトや季節商品に適する。

② セラースプライトの「関連トラフィック」機能
競合ASINを入力し、関連位置に表示される商品を確認。
そこから開発できるアクセサリーや改良版商品を発見可能。
また、自分のASINを入力して「どの商品にトラフィックを奪われているか」を確認することもできる。
- 閲覧されたが購入されなかった商品
- 一緒に購入された商品

これらを把握することで、選品の新しいアイデアや広告戦略に活用できる。
③ SNSを活用したAmazon商品選定
TikTok / Instagram / YouTube / Redditなど。
例:TikTokで「#Styling My Bag with Labubu」を検索し、人気商品の爆発的な要因を分析し、自社商品に応用できるか検討。

画像:TikTok(KOLスプライト拡張機能使用)
④ クラウドファンディングから学ぶ
Kickstarter、Indiegogoなどで注目のプロジェクトを確認。
売れている商品で、自社の工場資源で製造可能かを検討。
⑤ ECプラットフォームの活用
Walmart、Temu、Shein、1688、義烏購など。
例:1688の「クロスボーダー専供」で売れ筋を確認。中小セラーがここから仕入れるケースが多いため、市場のトレンド指標になる。

⑥ 自分の生活の不満を記録
生活の中で直面する課題やそれを解決する商品に注目。
例:物干しのハンガーが風でよく落ちる → ネットで見つけた専用クリップが解決。これも優れた商品アイデアになる。
⑦ 日常の風景から連想
例:田舎で見かけた「ちり取り」を商品化できないか考える。
まとめ
インスピレーション選品法の本質は、
- Amazonランキング
- 日常生活やメディア
- SNSやシーン観察
から商品アイデアを拾い上げること。
日頃から観察を怠らず、良いアイデアがあれば必ずメモしておく習慣が大切です。
- インスピレーション選品法は日常観察が基本 – 生活での気づきや不満を商品アイデアに転換
- Amazonランキング3種を活用 – BSR、New Releases、Most Wished Forから成長商品を発見
- 関連トラフィック機能で競合分析 – 競合ASINから派生商品やアクセサリーの可能性を探る
- SNSトレンドから商品化のヒント – TikTok、Instagram等で人気要因を分析し応用
- クラウドファンディングで先行事例調査 – 成功プロジェクトから製造可能性を検討
- 複数ECプラットフォームで市場動向把握 – 1688等の売れ筋がトレンド指標に
- アイデアは必ずメモする習慣を – 日常の観察と記録が成功の鍵
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