まずは扱うカテゴリを明確にします。たとえば、店舗がスポーツ関連を運営している場合、すでにカテゴリが決まっているため、改めて定位する必要はありません。
しかし、新規セラーや新しく運営を始めた人は「どんな商品をやるべきか」「売上は大きいが競争が激しい商品にするのか、それとも売上は少ないが競争の少ない商品にするのか」で悩むことが多いでしょう。
1、価格帯
ユーザー層を考え、まずは低価格帯から参入するのも一つの方法です。
一般的に新規セラーは資金リスクを抑えるため、低価格帯の製品を選ぶことが推奨されます。
例えば、投げ棒ゲームの価格が17.99ドルだとします。市場を観察すると、このジャンルの価格帯は5~10ドルに集中しています。つまり、消費者層は主に低価格を受け入れていることがわかります。
もし自社製品がこの価格帯を大幅に超えると、仕入れコストや広告費などの支出も市場平均より高くなり、成功確率が低下する可能性が高いです。

2、サブカテゴリの占有率
計算式
サブカテゴリ占有率 = (そのカテゴリの売上 ÷ 大カテゴリ全体の売上)×100%
サンプルとして、トップ100商品の売上を用いることができます。
(サブカテゴリTOP100の売上 ÷ 大カテゴリTOP100の売上)×100%
例:
- サブカテゴリ月間総売上 = 238 × 5897 × 100 = 140,348,600ドル
- 大カテゴリ月間総売上 = 40,719 × 911,554 × 100 = 3,711,756,732,600ドル
サブカテゴリ市場占有率 = 140,348,600 ÷ 3,711,756,732,600 × 100% = 0.00378%

3、市場規模を販売数で区分
例:「スピード・アジリティトレーニング器具」カテゴリはブルーオーシャン市場に属します。TOP100の中で月間販売数が最大でも約1万個程度です。
- 市場区分1:ブルーオーシャン市場
月間販売数 1万以下。小規模市場、小規模セラーが中心。投資リスク小、資金少なめ。
- 市場区分2:準ブルーオーシャン市場
月間販売数 1万~10万。市場に一定数の消費者が存在。機会が多く、競争は激しくない。
- 市場区分3:中規模ブルーオーシャン市場
月間販売数 10万~50万。市場規模は大きくなるが、競争もやや激化。
- 市場区分4:レッドオーシャン市場
月間販売数 50万以上。巨大市場で需要も旺盛だが、競争が最も激しい。資金力とコストが必要。
4、カテゴリ検索購入比(Search-to-Purchase Ratio)
計算式:
カテゴリ検索購入比 = 購入ASIN数 ÷ 表示ASIN数
もしカテゴリの検索購入比が市場平均より低い場合、考えられる原因は:
- カテゴリとの関連性が弱い
- 商品自体の魅力不足
- 価格設定が高すぎる
- 検索結果の品質が低い
- プロモーション不足

広告と利益率の関係
成熟したセラーは、SP広告キーワードを最小限に抑えます。
初期段階では新商品に広告費を多く投じますが、後期には自然流入が中心になり、広告費は減少。
もし商品が長期的に広告依存でしか売れない場合、利益率は低下します。
利益を上げたいなら広告費の最適化が不可欠です。
ACOS(広告費÷広告売上)
- ACOSが小さいほど広告コストは低く、製品利益率は高まります。


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